遺伝子切り込み隊・CRISPR
切り込み隊といえば、新撰組ですよね。
新撰組は世の中を良くしようという信念のもとに結成されたチームでした。
じゃあCRISPRとは、なんだ!?
それについて書かれたのが、これ↓
CRISPRはヨーグルトなどの食品に含まれる物質です。
サーモフィルス菌、聞いたことありますよね?
外から入ってきた有害なウイルスの遺伝子を切り裂いて、間に役に立たない”スペース”を割り込ませてしまう物質。
これによりウイルスが不活化されるんです。
実は、これ、ウイルスが人間の細胞に感染するときにも似ていて、
ウイルスは自分の遺伝子を人間の細胞に滑り込ませるんですよね。
まさに、”感染”をやっつける”感染”
今後、農業やワクチンの製造などに活用される可能性があるとのこと。
ただ残念なのが、この効果を及ぼすのは50-80%の割合。
最近、インフルエンザを予防するヨーグルトが販売されていますが、
まさにこれ。
お腹の中で、ヨーグルトの中の小さな戦士が、
ウイルスの中に切り込んでいっているみたいです。
そう思うと、乳製品の一つのヨーグルトも愛しいものになるかも。
(乳がん増加の原因は乳製品にもあると言われているのですーーー)
プラスチック・キャタピラー
最近、ニュースを読み始めたせいか、変な自然現象に目がいくようになった。
死んだクジラが大きな風船になってやってきたとか、
温和そうなペンギンがメスを巡って壮絶なファイトを繰り返す、とか、、、
その一つが、これ。
キャタピラーとは芋虫のこと。
スーパーの袋や食品の包材に使用されているポリエチレンであるが、
これは炭素と水素からできていて、環境ホルモンを出さずに焼却できるプラスチック。
しかし焼却は二酸化炭素を出すわけで、そういう意味ではこの芋虫も環境保護に一役買っている。
もしこの芋虫をゴミに入れて虫に食べさせたら、環境問題が減るわけだ。
この芋虫の中にある特殊な分子が、分解を助けていると言われている。
虫から作られたものが生体にもすでに活用されていて、
主なものはカイコ(silkworm)だ。
カイコから作られたシルクは手術材料として以前から使用されている。
また、今後も活用される可能性がある。
個人的に虫は苦手だが、このように書かれると、一瞬(だけ)可愛く思えてしまいますね。。。
健康になりたかったら健康な人と一緒に生活すべし
昨日の先生は、ファスティングしてもいいけど、終わった後にちゃんと食べろよ的なことを書いていた。
普段食べているものは、少なからず私たちの体調や精神に影響すると言われていて、
腸は第二の脳と言われる所以である。
ファスティングすると、食べていたものが一気になくなって、まるで”リセット”されたように思うかもしれないけどそうではない。
それまで食べていたものに合わせて、腸は馴化しているからである。
ピザとかハンバーガーとかのいわゆるアメリカンフードを食べている人は
腸管内の細菌の量が少なくてしかも種類も少ない。
こういう腸を持った人は免疫疾患やメタボリックシンドロームになりやすい。
ナッツとか果物とか野菜などの菜食中心のマウスは
腸管内の細菌の量が多くて種類も多い。
それについて書いてあるのがこれ↓
(*絵が腸、いや超キュートでしょ〜♩)
ご存知の通り、糞便は腸管細菌の塊である。
糞便は移植すると移植された腸管内で増殖するのね。
無菌状態で育てたマウスに二つのタイプの人間の糞便を移植してみた。
一つはアメリカンな食事で一日3500キロカロリーの食事をとっている人。(アメリカンマウスとここでは呼ぼう)
もう一つは菜食中心で一日1800キロカロリーの食事をとっている人。(菜食マウスとここでは呼ぼう)
この2グループのマウスを別のケージで育ててみた。
アメリカンマウスに菜食中心の食事を与えてみたが、腸管細菌は増えなかったし、種類も増えなかった。
試しに同じケージに入れてみた。すると、
菜食マウスの腸管内の細菌がアメリカンマウスの中に認められるようになったのだ!
マウスは、同じケージの中の糞を食べるので、どうやら移ったらしい。
人間では一体どうなのか、はっきりしたことは書いてないが、
同居している人同士の腸管内細菌が似ていることは過去の経験でわかっているそうだ。
つまり、配偶者や家族や近しい恋人や、、、同居人の腸管内細菌はお互いに影響を与え合う、ということで、
健康になりたい人は健康な人の近くで生活するといいのかもしれないですね。
ダイエットの歴史とファスティング
HUFFINGTON POSTを見ていたら
あやしい記事を見つけて読んでみた。やっぱりこーいうのは英語初心者には向かない。
↓これ。
"The Fasting And The Furious"という同名の映画にちなんでタイトルをつけていて、
宗教的用語もでてくるこの記事だけど、書いているのはアメリカの健康系の大学の先生である。
今もあたかに新しく出たように言われている食に関しての説、”過剰な糖質は悪”。
これはヒポクラテスの文献にも記載があり、Dietary Guidelines for Americansという食事についてのガイドラインにも40年前から掲載されている。
確か炭水化物ダイエットというのもあった。
これも糖質制限の一連の流れ。
一時期アメリカで流行ったパレオダイエット。これは旧石器時代のダイエットと言われていて、石器時代の人のように加工物を食べず、食肉野菜ナッツなどを食べる。なかなか獲物が捕まらない時は絶食(ファスティング)となるし、野菜やナッツもまるのまま食べるのでビタミンやミネラルも十分補える。
このようにファスティングはなんら目新しいことはないと指摘している。
加えて、ファスティングの要点は血糖値や脂質の大幅な改善だが、
絶食すれば下がるのは当たり前、としている。
肌がきれいになったり集中力が増すのは、他の代謝疾患の改善時にも認められるが、
はたしてこれがファスティング独特のものなのかそうでないのかは、未だに言及されていない。
歴史を紐解いていくと、ダイエットには時代で流行があり、
次から次へとまた新しい流行が生み出されているのがわかるだろう。
彼は最後にこう締めくくっている。
ファスティングは魔法のように素敵な方法だけど、終了後にどか食いしたり偏った食生活をしていては意味がない。
普段の食事で多様な食物を摂取し、過剰に食べ過ぎないようにすることが大事だ。
とまあ、当たり前の結論に達したのである。
適切な睡眠時間は男性側の妊娠率を上昇させる
3か月前くらいに読んだ記事を見直してみました。
ぎゃ。
この写真があまりにも強烈で読んでしまった記事がこれ。
アメリカとカナダのカップル790組を調べた調査で、
睡眠時間が6時間以下の男性のカップルと
睡眠時間が9時間以上の男性のカップルでは
8時間の男性のカップルに比べてなんと最大42パーセントも妊娠率が違ったそうな。
睡眠中はテストステロンの分泌が起こるので、睡眠時間が減るとテストステロン濃度が下がると言われているし、
サーカディアンリズムが壊れると精子の質にも影響があるとのこと。
もちろん不妊となると話は別で、女性側の要因も大きい。
42パーセントという数字は大きく思えるが、この数字は女性側の要因を全く考慮していない数字なので、実際はもっと少ないのだと思われる。
。。。余談ですが、欧米人の寝起きの顔に慣れるのにはまだ当分かかりそうです。
信頼を勝ち得る方法
医学教育を受けていると、患者さんにはこーいう態度で望みなさい。
という教育を初っ端に受ける。
これね↓
『人は見た目が〜割』とか『人は話し方が〜割』みたいな話になるが、
これも同じで、印象は最初の10秒で決まるから、big smileで患者さんを迎え、常に楽しそうで自信を持っている様相でいなさい、と書かれている。
日本人にはちょっと違和感を覚えるピクチャーだが爆笑、
でもよくある医者の写っている写真はNGなのはわかるだろう。
*素材集なのでモデルさんです。
おおよそたくさんの人が気づいていると思われるが、これは営業の原則である。
医者も営業をしなければならないのである。
医者、というと、”信頼”がもっとも大事で、これがないとそもそも診療が成り立たない。ものを売るわけでもなく、”患者さんにいうことを聞いてもらう”のが大事だからだ。
てことで、これから営業をしたい人は、ぜひ参考にしてみるといいと思う。
最初の10秒間ですべき医者がすべき態度とは
1. 患者さんが入ってきたら握手をする・・・平等の証
2. 常にアイコンタクトをとる・・・バリアを取り除く、患者の眼の色をみる
3. 患者さんのいうことから注意をそらさない
4. 常に自分の姿勢を正しく保つ
5. 弱々しい、あるいは防御するような姿勢をとらない
6. 穏やかに話すこと(Paralinguistics↓)
7. パーソナルスペースを保つこと・・・45−120cmくらい これをsocial spaseと呼ぶ
実際やってみると、初対面の人にこれを行うにはかなりの練習が必要で、
慣れても業務の都合上全てを守ることが困難だった記憶が多い。。。
逆に守って人と対面してみると、いかに相手の反応が異なるかがよくわかるだろう。
今までいかにおざなりに人に接してきたかがひしひしと体感できると思う。
人は『悟りの瞬間』、眼が大きく開く。
ブログを毎日書こうとしている人。はーい。はい。
今日はそんな人にちょっと贈りたい。
ちょっと”ハッ”とする瞬間てありますよね。
あれ、心理学の世界だと”アハ体験”って言ったりする。
もっとわかりやすく言えば、『悟りの瞬間』。
その瞬間、人間は瞳孔がパッと開くんだって。
これを科学的に研究した人がいる。
これ↓
楽しいことをしている時、妙に目がぱっちりしていることってないかなあ。
そんな時に自分の顔を鏡で見てほしい。
眼が大きく開いていないかしら。
写真を撮る時の笑顔じゃないよ。
眼が大きく開いていれば、それは、本当に楽しんでいることの証。
ちなみに、ここに出てくる科学者たちは、この『悟り』の特徴として
”突然” ”予測不可能” ”不可逆性” をあげている。
最後の不可逆性というのが気になっていて、人は一旦思いついてしまうと、
それを消し去るのも難しいということになる。
その他の特徴はこちら
別に風呂の中でなくてもいいのに、アイデアを思いついたというだけで、
この風呂に入ったアルキメデスが有名になってしまったという。。。
Wikipediaさんいつもありがとうございますー
この悟りの瞬間になるには、どうしたらいいか、というのは、自分が本当に楽しんでいる瞬間を想像したら、その状況を作り出すのは難しいことじゃないよね。
眼の大きさ、瞳孔は心のバロメーターなのである。