Feed the birds-the innovative idea might change the horrible locust map to the attractive "fish-finder" 鳥に餌をーイノベーションはバッタの地図を魅力的な"魚群探知"地図に変えちゃうかもしれない

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Photo by Michael Anfang on Unsplash

先日、COVID19をテーマとしたNASAハッカソンNASA Space Apps COVID-19 Challengeに参加しました。

ネタを考えるときにメンバーの一人が、「そういえば最近、中国でバッタが大発生しているらしい」と言い出したことをきっかけに、なんとなくバッタのことを調べてみたらこんな記事が。

wired.jp


COVID-19の移動制限によって、南スーダンウガンダなど、まだバッタの大発生したことのない地域、専門家がいない地域ではバッタの駆除に遅れが出る可能性があるとのこと。

旅行制限が実施されていることから、専門家は現地に行って地元の人々を訓練することができない。たとえ現地に行けたとしても、ソーシャル・ディスタンシング(社会的な距離の確保)を守らなければならないので、満員の会場でバッタの制御について講義するわけにもいかない

 

バッタは早期に駆除しないとバッタの群れをコントロールするのは難しい。

世界各国が新型コロナウイルスパンデミックとの闘いに全力を尽くしている間は、急増するバッタの脅威や、その脅威に対抗するために必要な人道支援は注目されないかもしれない。クレスマンいわく、バッタの大発生は森林火災によく似ているという。早いうちに駆除すればうまくいく。しかし、駆除が遅れると、バッタの大群は広まるだけ広まって、エネルギー源となる食糧、すなわちアフリカ中の自給自足で暮らす農民の生存を左右する穀物を食べ尽くしてしまう。

でまあ、私たちのグループはこのバッタの位置情報記録を有するデータを探し出してアフリカから東アジアのバッタ分布地図を作ってみた。
Grass Hopper Stopper
*データが重いです。それと、ダウンロードするとアニメのスピードも変えられます。

まあなんてゆうか、おどろおどろしい地図だ。笑

GeoPhytonでも作ってみたけど、もっと気持ち悪い地図になってしまった。

最終的にアイデアは、制限時間が迫ってきたのも手伝って、この地図を使って、
このエリアの人々にバッタや入国制限やその他有用な情報を提供する、ということになった。まあ、即席チームだったし、やむなし。

まあこれは、、、お蔵入りネタかな。。。と思っていたところ。

この記事を見つけた。

 

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scroll.in


地図の右側の方に位置するパキスタン
今年2月、農村社会はCOVID-19によりすでに経済的に大打撃を受けていた。イナゴの駆除は主に殺虫剤の散布により行われるが、一方殺虫剤は発がん性を指摘されている。
大群がくると、綿とモリンガの畑は数時間で食い尽くされる。バッタは大群になると普段食べない住居の木材なども食べ尽くしてしまうことがあるらしい。
一方、殺虫剤の散布により、バッタを食べていたオウムやカラスが畑にこなくなり、生態系の変化も認められている。 国家食糧受給研究省のMuhammad Khurshidとパキスタン農業研究所の生物学者Johar Aliはそこでパイロットプログラムを行った。

まだ殺虫剤散布が行われていない森林地帯、Pepli Pahar Forest in Depalpurにて3日間のトライアルであった。スローガンは“Catch locusts. Earn money. Save crops."というシンプルなもので、バッタを捕獲してそれを鶏の餌として売ろう、というものだった。

バッタの捕獲はバッタが動かない夜間に行われ、バッタ1kgあたり1PKRを支払うこととし、プロジェクトチームはそれを計量し、近くの鶏肉飼料工場に売りました。1泊の作業で一人当たり20000PKR(125USD)を稼ぎ、出荷量は一晩で平均7tでした。

現在、パキスタンでは大豆を輸入し、販売用油を抽出した後の大豆のカスを鶏の肥料にしている。このバッタの餌は高タンパクで従来の大豆由来の餌と比較しても十分な栄養があるとされている。

 

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この施策がもっと成功したら、点が出るたびに「わー来た!どうしよう?」とパニックになりそうな怖いバッタの大群が、魚群探知気のように、「わー来た来た!捕まえに行こうよ!」とポジティブになれそう。似たような地図なのに一気に見方が変わりそうですね。

今私たちが怖がっている何かに、応用できそうではないでしょうか?

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魚群探知機